デザイナーのしかけ

職業柄いろんなお店に訪れると
つい、床、壁、天井と四方八方きょろきょろしてしまいます。

居心地がよいお店に行くと
何がこの感覚を生み出しているんだろうと
いろんな角度からお店を見渡します。

席の感覚、照明の演出、色彩、素材、・・
さまざまな要素があるのですが、

座った時に見える景色の線のきれいさが私は好きです。
カウンターの高さ、棚の高さ、がきちんと計算されていて
視線で抜き取られる景色がとても心地よいのです。

平面図がとてもきれいなんだな、とひとりマニアックなことを考えながら
カフェで食事をしています。

またその中でデザイナーさんの仕掛けた演出を発見した時が
なんともいえない喜びに似た感覚を覚えます。

それは立っているだけでは気づかなかったり、
正面を見ているだけでは気づかなかったり
昼間だけでは気づかなかったり
いろいろなデザインの”しかけ”があったりするのです。

それを発見する手がかりは少しの違和感です。

でもたまに、あぁ、ここはこういう風にしかおさめるのが難しかったんだろうな
という時もありますが・・

私は平面プランを考える時、何度も頭の中の仮の空間の中を
行き来しながら、プランを考えます。
動線や使いやすさはもちろんですが、そこに立つ壁、開ける窓が
お店を形づくる線となり面となり全部デザインとなります。

その中でデザインをする時は遊び心ををプラスするようにしています。
扉の取っ手だったり、サイン計画だったり・・

全部がはまって平面プランが完成した時は
とても嬉しいものです。

ぜひみなさんも、好きなお店の”しかけ”を探してみてくださいね!

最後に遊びココロ満載で
「ミナペルホネン」の店舗をいくつか。
こんなにブランドの世界感を表している店舗なはいと思います。





※photo by minaperhonen

hirayama

記事一覧へ戻る 記事一覧へ戻る