最近作業をさせてもらった物件で、京都の町屋をイメージした外観にしたものがありました。
町屋の特徴である格子を取り入れることになったのですが、よく考えたら格子ってどう付いていたかとか、どういう構造だったかと細かいところまで気にしたことがなかったなと思い、京都には行けませんでしたが名古屋を挟んで真反対の長野県南木曽の妻籠宿へ行きました。
妻籠宿は妻籠の人たちが宿場の街並みを残そうと協力し合い、残った貴重な街並みです。
家の柱よりちょっと出ている出格子、建具の一部になっている平格子混ぜこぜで街並みを作っています。
作られた時分が違うからか格子の太さや色は一緒ではありませんが、こうやって縦のストライプが並ぶと統一感があって壮観です。
近くで見ると格子が組み合っています・・・。
細い角材を噛み合わせてフラットになるようになっています。すごい技術ですね。
建物の柱から下のほうに飾りをつけて、台を作って格子の枠をはめ込んでいるようです。
出格子は下に基礎を回して上に乗せている感じです。
そうしてあちこち散策しているとお雛様がたくさん展示されていました!
(住民の方が装飾して飾っているそうで、口々にお雛様やってるから見に行ってと勧めてくれました。
誇りを持ってやってらっしゃるのだなあと感じられました。)
そして最後に甘いものをいただき・・・。
最終的に観光レポになりましたが今日は格子を見に行ったよ、という話でした。
こうした日本の文化が忘れられず、ずっとあるといいです。
Suzuki