今年は少し長く桜を見ることができてなんだか
得した気分です。
そんな春まっさかり
国の重要無形民俗文化財に指定されている
犬山まつりが開催されている土曜日に
現場確認にいってきました。
車はほとんど通行止めなので
電車で向かいました。
犬山の駅に降り立つと朝にもかかわらず多くの人でにぎわっていました。
屋台も並び、一気にお祭りムードです。
城下町に入り物件までの道中
3層の車山も見ることができました。
すごい迫力です。重そう・・
犬山まつりは江戸時代から続く車山の祭り。
全国的に珍しく全ての車山(13輌)に仕掛けも見事な、からくり人形を備えているそうです。そのからくりを針綱神社に奉納します。
その車山の抜け殻も迫力あります。
お店は城下町のメインの通りから1本西に入った道に面しています。
角を曲がると外観が見えてきました。
屋根の部分に造作をお願いしていたものが綺麗にしあがっています。
今回のテーマでもある
「古きと新しきを”縁”で結ぶ」
の”縁(円)”の半分が屋根に取り付けられていました。
前回の記事はこちら
古い趣ある外観の雰囲気に合うように
格子を設け、その前に大きさの異なる二つの半円を重ねて取り付けています。
格子は見る角度によって表情を変えます。
今回も半円の格子の間隔、重なり合う位置を計算し、半円が後ろの格子と
重なり同じ線状に見え姿を消したり、浮き出たりするような視覚効果を狙っています。正面からみると後ろの格子の隙間と半円の格子部分がぴったりと重なり、半円の輪郭ははっきりしますが、どちらが前に出ているのかわからなく不思議な間隔です。
目隠しとしての役割もありますが、格子は斜め方向からみると重なり合い中の様子が見えなくなりますが、
正面にたつとその隙間から中を垣間見ることができます。まさにチラリズムです。
実際9センチの間隔が空いているので、部屋の中にも採光ができています。
でも円なのに半円・・・
その片割れはというと・・
店内の壁につながっているのです。
同じ大きさの円で同じ位置に取り付けています。
建物を外すと大きな円が2個重なっているように。
古きから新しきを縁で結ぶというのは
このことでした。
店内も白く塗られ、天井は既存のままに
思ったより漂白ができませんでしたが、新しい建物では出せない
雰囲気が深みを出しとてもよい空間に仕上がっています。
家具屋さんにお願いしている什器も今週末に仕上がってきます。
空間に合わせたインテリアの小物類もいろいろと買い集めています。
小物も空間づくりには欠かせません。この作業も楽しみのひとつです。
ゴールデンウィーク前のオープンに向けて
ラストスパートです!
コンセント用に開けられた穴が可愛かったので思わず。
平山