主に店舗で使用される床材の種類には、
フローリング、磁気タイルなどの天然素材から
塩ビタイル、クッションフロアなどの、ビニル床系の床材
タイルカーペットなどがあります。
先日、リノリウムついてお話を聞く機会がありました。
リノリウムは150年前にイギリスで発祥した天然素材の床材です。
全盛期にはかなりの数があった工場も、塩ビシートなど生産に優れたものが登場する中で時代の流れに押され、
現在製造しているのはヨーロッパにある3社しかないとのこと。
しかし、環境や自然素材が注目される中でまた見直されてきています。
特徴としては、原料が全て自然由来のもので作られている床材であるということ。
健康に良いオイルとして数年前から注目されている亜麻仁油、
他には、コルク粉、木粉、石灰岩、天然色素、ジュート(麻)、松脂を混ぜシート状に加工されています。
この天然素材が抗ウィルス、抗菌、脱臭、抗アレルギー効果を持つためワックスがけが不要。
焼却しても有害物質を出さず、そのまま埋めても100%土に還るそうです。
すぐに手に入る種類は限られますが、200種類以上の綺麗な色があるのも魅力だなと感じました。
床だけではなく、壁や家具の天板にも使用できたり用途も広がります。
よく使用される塩ビタイルやクッションフロアよりは少し高いですが
改めて細かくお話を聞き、いい素材だなと感じました。
頂いたカタログもイラストを多用した柔らかい雰囲気でかわいいのですが
最後のページには亜麻の種がついているという遊び心。
とても綺麗な花なのでチャレンジしてみようと思います。
ushida